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ハイラーキーの出現 第3章 p435-p447

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『ハイラーキーの出現』輪読第34回


第三章 人類の進化過程の背後にある勢力


差し迫った重大な決定

1941年12月


人類の決意と内的な目的は、12月25日から1942年6 月22日までに非常に明確になり、その結果、今後数百年間の人類の未来が決定されるであろう。その決定から、来るべき新時代が始まる。

ハイラーキーは予測をたて、どのような行動を起こすか決めることができる。ゆえに、その決定を見れば、大衆の進化段階がわかるという。


「力強く未来に立ち向かい、マインドをあらゆる疑念の痕跡から解放し、物質主義と残虐性の勢力が勝利することはない」(p435)

ということを知るように促したい。

「ハイラーキーは立っている。確信を持って前進しなさい。」(p435)



二つのオカルト的なマントラムの二つのスタンザが発表されたのは、建設的な傾向を与え、祈願したエネルギーを集中させることが必要だったからである、と言う。

最初のマントラムは、それに十分な反応を示した熱誠家たちの焦点を当てるのに役に立ち、二番目のマントラムも大衆に提供されたが、一種のテストになるよう、そして「危機の時代における決断」になるよう意図されたため、メンタル的に集中した熱誠家や弟子たちに訴えかけることになった。

二つの大祈願のうち、一つは、聖所からの騎手に祈願し、彼を喚起するのに役立つ。もう一つは、解放の主方に祈願するものである。


人間の様々な意識レベルからの祈願を混ぜ合わせ、呼びかけを一致団結させることで、「救いの力」の秘められた中心に影響を及ぼすほどの力強い訴えかけになる。この統一した訴えかけこそが、今団結して行わなければならない事である。

そうすることで、大勢の人々が刺激を受けて、光の中へと前進し、アクエリアス時代に始まる新しい世界周期が人類自身によって明確に始動される。



勝利への唯一の道

1942年4月


大師は1919年11月以降、アリス・ベイリーと共に働いてきた。その間の最も重要な変化の一つは、霊的な知覚の驚くべき成長であったという。

世界的な破局が起こり、恐怖がはびこり、が私たちの惑星を闊歩し、苦痛と恐怖と不安と不確かさを人間が感じてきたにも関わらず、今日、人間の意識の中には二つの様相があることを示している。

それは、よりよい未来へのヴィジョンとそのヴィジョンを人類の経験における事実にしようという確固とした普遍の決意である。


人間は、あらゆる対立勢力に直面してもなお、次の事を認識できるようになった。
・神の王国が地上で機能しなければならない
・それが外的に顕現しなければならない
・それは願望的思考の彼方にある必要はなく、人間の日常生活を条件付け、将来に向けた計画の全てを支配すべきである


そのヴィジョンは様々な名称で呼ばれているが、向上、普遍的な反映、全般的な安全保障、人種や肌の色や信条を問わない幅広い機会、というテーマが重要である。


最終的な勝利に向かっているのにも関わらず、の力は思い通りに事を進めてきた。これは当初から予想できたことである。なぜなら、が単に物質による支配霊的な価値観の否定であるとすれば、の最も抵抗の少ないのは物質界だからである。

世界の霊的な考え方をする人々、善意の人々、理想主義者、至るところにいる親切で善良な民衆が、悪の勢力が示したような一つにまとまった決意と勝利への一致団結した意志を物質界において発揮できるようになった時、そのとき、光の勢力は優位に立ち、人間に関する所持を統御するようになる。


古代からの対立が再燃しており、人類は今、その対立にきっぱりと決着をつけ、これまで知られていないような意味で、自由になる機会を手にしている。

この争いは三つの段階に分かれる。

1 私たちが今関与しており、逃れることのできない物理的な戦闘の段階。

これには勝利しようという意志が必要である。

2 戦争が終わった時に世界情勢を立て直す段階。これは、二つの局面に分かれる。
  a 長期休戦中に正しい人間関係を確立すること。
  b 復興の仕事。

これには善をなさんと言う意志が必要である。

3 平和を構築する機会、安全保障の正しい活用法、あらゆる土地の若者たちに新時代の原則を教える計画的な脅威などが認識される段階。

これには、組織しようという意志が必要である。


人間生活の三つのレベルすべてにおいて、人類は真、善、美へと向かう傾向に条件づけられる。秘教的に言うと、人類のパーソナリティは統合され、良い暮らしや新しいより良い方法へと方向転換する。これらの目標を達成するよう、大師は、わたしたちに呼びかけているのであるという。



常に心に留めておくことがある、と大師は言い、欲求意志についての説明を展開する。

戦争が終わり、辛い時期が終わりを告げるとき、大きな霊的な目覚めが訪れる。人類は戦争から多くの教訓を学び、多くの人々の目から自我の覆いが剥ぎとられていく。これまでは、「目を神に向けた」人々だけが表現し理解してきた価値が、膨大な数の人々の目標になり欲求になっていく。人々の間で、国家間で真の理解を培うことが望ましい目標になる。

人類は常に、獲得しようと決意するものを獲得することに成功する。これはオカルトの法則であるという。それは、欲求が今のところ世界で最も強力なフォースだからである。

欲求に上手く対抗できる唯一の要素は意志である。大師は、この言葉をその霊的な意味合いで、神の偉大な第一様相を表すものとして使っている。

しかし、連合国側はこれまで霊的な意志をわずかしか使ってこなかった。勝利への欲求や世界的な破局が終わって欲しいという欲求は、たいていの場合、確固とした結束した欲求の表現に過ぎず、意志の使用ではない。

意志を使う秘訣は、人間の神聖な特質を認識することにある。人間のマインドを支配しパーソナリティを統御する魂によって喚起されなければならない。意志を使う秘訣は、善は不屈であり、最後には必ず善が勝つという認識にも密接に結びついている。

勝利の流れを引き寄せる、それ以上のものもあるが、それは、霊的な意志の特質を理解し表現しようとすることによってもたらされる。意識と力と言う神の第一様相をその通りのものにするエネルギーの顕現である。

二千年を経ても、このシャンバラのフォースとの接続は細くてもろい。意志のフォースを正しく使用する能力は、理解することと、グループでしようとすることに依存している。

人類は愛の意味を理解するのにかなり苦労してきたように、意志に関連した問題を理解するのは一層困難である。愛は同胞の幸せにつながる活動や関係を決して妨害することなく義務を遂行したいという欲求として実現する。それは、虐待を終わらせ、世界を物質的により幸せな状態にしたいという欲求として表現される。それは、母親の愛、友人同士の愛として示されるが、今のところグループ同士や国家同士の愛として示されることは滅多にない。真の愛が表現されたことは、キリストを除いて、これまで一度もなかった。

シャンバラのエネルギーとは、人類の意識と形態を通して表現される生き生きとした様に関連している。それは正しい人間関係の確立に関係しており、いずれ師の力を打ち消すことになる存在状態である。それは刺激であって衝動ではない。それは認識された目的であって、欲求の表現ではない。

欲求は、物質形態から始まり、物質形態を通して上に向かって働く。意志は、形態へと下に向かって働き、形態を意識的に神の目的に従わせる。

一方は祈願的であり、他方は喚起的である。

欲求が一丸となって集中されたとき、それは意志に呼びかけることができる。

意志が喚起されたとき、それは欲求を終わらせ、内在する推進的な原動力になり、安定させ、浄化し、最終的には破壊する。

正しい人間関係を確立するために、魂の光の中に集中させ、光の持つ目的に捧げなければならないのは、こうした意志である。

人間の生命の自由な流れを妨げ、人類に霊的な、そして現実の死をもたらしているすべてのものを破壊するために、愛をもってそれを使用しなければならない。

このように意志に祈願して、喚起しなければならない。



意志のフォースは二つの大きな不利な条件によって、その真の性質の自由な表現が妨げられている。

一つは、低位性質がその衝撃に対して敏感なことである。それは、利己的な目的に悪用されたり、物質的な目的に利用されたりしている。

二つ目は、世界の善良な人々に見られる抵抗である。その抵抗は遮断し、妨害する働きをし、混乱しているが、一丸となったものである。彼らは、愛については漠然と美しく語るが、実際に働いている神の意志のテクニックについて考えることは拒否する。神がいつも人々を通して愛を表現しようとしているのと同様に、神は人々を通して意志を遂行するということを、彼らは認識しようとしない。

意志のエネルギーが喚起され、準備のできていない物質主義的な考え方をする人にその影響が及んだ場合には、災難になるかもしれず、それは、単に、低位の自己意志を集中し強めるのに役立つだけであるという。自己意志と言うのは、認識されている確固とした欲求につけられた名前である。そのようになったとき、利己的な目的に利用され非常に大きな推進力を生み出すことが可能になり、その人物は悪意の怪物になってしまう場合もある。

そうした人物の古代における例はネロであり、現代における例はヒトラーである。しかし、後者が危険極まりない敵になった理由は、人類が、この第一光線のフォースのいくつかの様相に感応できる段階にまで進歩を遂げたからである。そのためヒトラーは、自分に加勢して感受性を増大させてくれる仲間や協力者たちを見つけることができ、その結果、グループ全体が破壊的なエネルギーに感応する媒介になり、その最低様相を表現するようになった。

シャンバラのフォースに感応するこの集中した悪の意志を克服できる方法が一つだけある。
それは、同じくらい集中した霊的な意志によって対抗するという方法である。この霊的な意志を発揮するのは、この流入する新しいタイプのエネルギーに対して敏感になるよう自らを訓練できると共に、そのエネルギーに祈願し喚起する方法を学ぶこともできる、感受性の強い善意の人々である。


親切や好意だけでなく、集中した善をなさんという意志は、シャンバラのエネルギーを喚起でき、また喚起しなければならないものであり、悪の勢力を阻止するために使用されなければならない。






# by phytobalance | 2020-11-23 19:54 | AB ハイラーキーの出現

ハイラーキーの出現 第3章 p420-p434

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『ハイラーキーの出現』輪読第33回


第三章 人類の進化過程の背後にある勢力

再建の仕事における実際的な措置

1941年9月


前々回から、そして、前回も、再建の仕事についての解説が続いた。
今回は、その途中から。



「霊的な考え方をする人々が自分の内的な信念や知識に従って生きるならば、現在の世界危機を短縮することができるであろう。」(p420)

とある。


実際には、世界の熱誠家や弟子たちは、情勢を認識することができずに、破壊を食い止めることはできなかった。
世界の実態において、人類が何世紀もかけて築いてきたあらゆるものが瓦礫と化し、現存するあらゆる文化や文明は略奪されている。
さらに、今日、長引く戦争による強烈な憤りが、不安とともに高まりつつあり、また、物理的な破壊により、善意の人々を統合することが、戦前より限りなく困難になっている。


しかし、この破壊の中から新しい世界秩序を建設していかなければならない。


この創造的な過程は常に意図の領域で始まり、鍛えられた欲求によって推進され、思考の正しい方向付け正しい理想による鼓舞、いつもは思考しない大衆の教育によって客観的に表現されるようになる。そのようにして、人類は全体としてこうした理想を自分のものにする。

必要なのは決然とした正しい行動をとり、犠牲的な努力を行うことだけである、という。



以下、三年間の仕事について、そして、その三年間の準備から生まれる二年間の活動について述べられている。

1943年5月までは、将来の世界的な活動に向けた十分な準備に取り組む。長期的な展望に基づいたしっかりとした組織化と実験的な努力を行う。

1943年11月までは、外に向かって行動すべきである。世界において確かな経験をするとともに、主に心理的な線に沿って世界の救済に関わる類似したグループとの基本的な協力を行う。人類を心理的に回復させることが、経済を整備することと並んで、広範囲にわたって際立って必要になるからであるという。

どのような宗教的な偏見、政治的な反感、排他的な感覚も持っていない人々だけがこのような仕事に取り組むことができる。

以降、1945年の終わり、1946年の初めにかけて、その仕事は確立され、全員の人々の有用性は一層高まり、世論を形成するにあたっての彼らの思考や態度の力強さがダイナミックに感じられる、とのこと。


グループやグループの計画についての実際的な提案は以下の通り。

1.互いがグループの計画の範囲内で自由に働き、計画を立てるに任せて、互いを知り信頼するようにする。個人の生活やグループ関係において愛の経験を培う。

2.安全に連絡が取り合える全ての国で、あらゆる可能な方法でトライアングル瞑想を推進する。

3.人類への真の愛を動機とし、自由、強力、包括性といった新時代の理想を探求し理解しようという姿勢のあるあらゆるグループを発見し、可能であれば連絡をとる。

4.個人、世界の思考者たちのグループ、世界的な研究を行っている各界の専門家たちが、新しい秩序について構想した多様な提言を全て集める。

5.のちに建設的な活動に進んで取り組むことのできるすべての国の人々との接触を保つ。

6.この仕事を推進するのに必要な財政的な準備を整えることが、この大きなグループの中にある別のグループの仕事として行われなければならない。

7.教育的なグループはもちろん、霊的、宗教的、秘教的なグループの指導者に対しても世界の和合のために接近する。

8.このグループが形成された目的についての明確な説明を用意し、広く一般に知らせる。

9.ヨーロッパやその他の地域で将来必要になるかもしれない仕事に備えて、明確な仕事に取り掛かる。

10.四つの自由と大西洋憲章を個人で念入りに研究する。そうすることで、個のグループのメンバーたちは新時代における自由を健全に思い描くことができるようになり、明晰に思考し、新しい理想を正しく教え、この主要な世界的目標の達成を助けることができるようになる。


このグループが強くなり有益になるかどうかは、人々がパーソナリティのすべての反応を相殺し、内的に結束し、愛をもって一緒に働くかどうかにかかっている。利用できるすべての霊的な資力を引き出し、人類を助けるという仕事にすべてのメンタル的、情緒的、物質的な蓄えを捧げ、ハイラーキーが立っているということを認識しなければならない、と言う。



将来の活動と仕事のための準備

1941年10月


仕事に打ち込む奉仕者に降りかかる困難の一つはヴィジョンとの接触を保つことの難しさであるという。

接触が垂直的なものである限り、仕事はかなり単純で、次のステップは明白であり、従うべき活動方針ははっきりしておりインスピレーションも新鮮で生き生きしている。

しかし、意識が水平方向に包括的になった途端、困難が大きくなる。それは、長期にわたる内的な接触や認識からくる緊張と、行動での手腕や物質界での十分な実務能力を発揮しようとすることから来る緊張である。世界奉仕者の新集団は、二つの方向に引っ張られているが、中心で待機するよう努力しなければならない。


もう一つの困難は、グループワークの仕事が拡大するにつれて、第一光線の特質を持った働き手がますます多く世界奉仕者の新集団に引き寄せられてくることであるという。

これまで行われた仕事の大部分は、より穏やかである第二光線によるものだった。第一光線の働き手たちに用心しなければならないのは、力の様相のダイナミックな特質である。その光線の破壊様相が困難を引き起こしたり、この時期に大計画に関わっているすべての働き手の特徴になるべき愛という支配的な基調を乱したり消し去ったりしないような方法で、世界奉仕者の新集団に第一光線の働き手たちを融合させることが課題になるという。

愛を強め合い、真の理解を培うことが望まれている。愛が偉大な惹きつける磁力的なフォースであり。現在の危機において必要なすべてのものを、そして、ヴィジョンを地上において適切な形で具体的するために必要なすべてのものを引き寄せるということを忘れないで欲しい、と大師は言う。

多くの第一光線の働き手たちが、世界奉仕者の新集団の働き手に加わろうとしているが、これらの働き手たちが愛に満ち溢れていない限り、彼らの第一光線のエネルギーはグループの仕事を台無しにするという。

彼らの力は現在必要とされている。だから、第一光線と第二光線の働き手が力を合わせてこそ、世界は将来の再建の危機を乗り切ることができる。


すべての働き手の間に健全な内的グループ関係を確立すれば、内的な結束と集中した努力が生まれ、それによって必然的かつ確実に外的な結果が生じ、必要とされる働き手も必要不可欠な金銭も惹きつけられる。

また、仕事の一部をマインドの中で強調しすぎるあまり、他の部門を排除しないように注意する必要がある。他の部門を排除することによって、緊張、バランスの欠如、時には分離感覚が生まれ、その状態が続くと分裂につながってしまうからである。


毎日の瞑想は、個人的なものでも、グループに関連した者であっても、1)必要とされる内的な態度を獲得すること、2)理解ある内的な霊的生活を強化すること、3)すべての働き手たちを一つの統一した奉仕へとまとめること、へその焦点を向けるのであれば、よりよい結果をもたらす。

問題が山積している時、物質界で行う努力や活動方法が過度に注目されてしまうが、そのような時には、内的な一体感を強めることが重要である。仕事は一つの仕事であり、働き手たちは一つのグループを構成している。今必要なのは融合であり、グループ理解である。

個人が日々の瞑想において融合点に到達することによって、日常生活において正しい表現が行われ、生活状況に正しく対処できるようになる。グループ瞑想によって達成される融合点は、正しい結果を喚起し、グループが進歩せざるを得ないほど強力な奉仕の道具をもたらす。


過去三年間の緊張は長く大きなものであった。緊張は今後、異なった形で感じられ、異なった問題をもたらすであろうが、軽減されることはない。

しかし、あなた方はそれに耐え、前途にある任務を果たす能力がある。

もし、愛ある力の場に立とうと意識的かつ明確に試み、グループの統合や融合という観点から考える能力と、このグループに属している人々を、知恵をもって選ぶ能力を高めるならば、行われる努力は成功によって報われ、世界奉仕者の新集団は必要に応えることができるようになる。



# by phytobalance | 2020-11-21 17:59 | AB ハイラーキーの出現

ハイラーキーの出現 第3章 p406-p419

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『ハイラーキーの出現』輪読第32回


第三章 人類の進化過程の背後にある勢力

再建の仕事

1941年 8月



前回は、大師と働く人は皆、毎日瞑想を行って欲しい、というところまでだった。
今回は、その瞑想の説明から。


提案する瞑想

・毎朝、内的な静寂を達成し、自分を魂と見なし、自分自身を魂、人類、自分のグループに委ねる。

1. ダイナミックな意図を十分に込めて、次の言葉を声に出さずに唱える。

すべての愛の中心に私は立つ。その中心から私、魂は外へと向かう。その中心から私、奉仕する者は働く。聖なる真我の愛が私のハートに広がり、グループに広がり、世界中に流れますように。

2. 注目と献身を集中させて、自分の属するグループを、人々の世界を輝かし、救済、光、愛、癒しをますます大規模にもたらず、愛と光の大きなセンターと見なす。

3. その日に実行すべき計画と示された奉仕についてよく考える。魂としてこれを行い、指示に耳を傾ける召使のように、自分の低位我を待機の姿勢に保つ。

4. 次のように言う。

聖なる真我の喜びが私の強さである。
人間の霊の力は勝利を収めるであろう。
光の勢力が悪の勢力を統御している。
偉大なる方々の活動は続行されなければならない。
来るべき方がこちらに向かっている。アバターが近づいている。
私たちはこのために準備を整えなければならない。

5. 一分間のダイナミックな静寂をもって終える。


この瞑想は来るべき方を迎える準備になる。次の段階の瞑想が示される1942年1月1日までこの瞑想を毎日行うとのこと。それは、わたしたち全てに内的な準備を整えさせるため。

また、アバターについての教え(p366~402)を繰り返し読んで欲しいとのこと。


大きな光のネットワークを焦点として、様々な国で活動できる補助的なグループが示されるというが、これらは大師方の実働グループを代表していて、再建の仕事は各地にいる大勢の善意の人々の支援を受けたこれらのグループにかかっているらしい。

その中でもワールド・ディサイプル(大計画に基づいて働く弟子)と呼ばれるウインストン・チャーチル首相とアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトは、世界情勢の危機から、大西洋憲章の八か条を調印した。これこそが、来るべき世界秩序の土台になるものだという。

争いの最前線で働いている弟子たちは、混沌、混乱、疑問、苦痛、苦悩の真っ直中で仕事を遂行しなければならず、全体像を見ることができない。瞑想の実践、与えられた指示の遵守、困難を目の前にしての粘り強さ、人間の霊の美しさへの、神の愛への、光の勢力の勝利への、来るべき方の接近への揺るぎない信念が求められる。



大西洋憲章の八か条

1941年8月14日

フランクリンとチャーチルによって調印された大西洋憲章は、より一層良い世界における各国の国政上の共通原則を公にしており、大師は正しいことである、としている。

本文では大西洋憲章全文があるが、以下は、Wikipediaにある要約である。
1. 合衆国と英国の領土拡大意図の否定
2. 領土変更における関係国の人民の意思の尊重
3. 政府形態を選択する人民の権利
4. 自由貿易の拡大
5. 経済協力の発展
6. 恐怖と欠乏からの自由の必要性(労働基準、経済的向上及び社会保障の確保)
7. 航海の自由の必要性
8. 一般的安全保障のための仕組みの必要性



四つの自由

1941年1月6日

四つの自由とは、上記の期日にルーズベルトがまとめたものである。四つの本質的な人間的自由に基づく世界を我々は望んでいる。

* 言論・表現の自由 (Freedom of speech)
* 信教の自由 (Freedom of worship)
* 欠乏からの自由 (Freedom from want)
* 恐怖からの自由 (Freedom from fear)



再建の仕事における実際的な措置

1941年9月

人類自身が人間生活の将来の状態を決定する時が来るまで、どのような手順を辿るべきかについて、大師が言えることがほとんどないという。

それは、結局、人類自身が世界情勢を収拾しなければならず、ハイラーキーが干渉することはできないからだ。人類は、正しい行動を今起こす特権と機会に恵まれている。

戦闘の風向きが明確に変わり、悪の勢力が元の場所に追い返されようとするとき、来るべき方は姿を現すのだそうだ。

私たちの任務は彼の到来のための準備を整えること。そのためには、個人の意識内で愛を経験した結果として、正しい理解を培い、人類のために一層働くことが必要であるいう。

熱誠家たちのグループに提案した準備措置は以下の3つ。

1 二つの偉大なマントラムつまり祈願の使用。1926年に使用された最初のマントラムは人類の欲求を集中させることを意図し、1940年に使用され現在も使われている二番目のマントラムは助力しようと待機している方がたへの祈願である。

2 善意と言う事実とその活用法を一般市民に教える一般的な過程。人類自身が喚起するならば、2つのことを行うのに十分である。

a 光の勢力が物質界で勝利を収めた後に、安定した平和の基礎を築くこと

b 主観的な統合、つまり光のネットワークを提供すること。正しい人間関係の現れとして、善意のフォースが具体化したもの。機能的な世界秩序が保証される

3 来るべき世界秩序の概要についての認識。この世界秩序は、人類の基本的な必要に沿うと共に、人間に備わる潜在的な愛、直感的な理解、創造的な力を促進する生きた相互関係の構造を提供する。


来るべき努力の背景を明確に捉え、仕事全体を把握することができるよう、大師と人類の共同作業として開始したことは以下の通り。

1.アリス・ベイリーの助けを借りてオカルト的な教えを描き、本と言う形で配布した。
  これらの本には、戦争が終わり次第すぐに取り組むべき仕事もはっきりと示されている。

2 アーケイン・スクールの創設と活動。秘教的な教えを学ぶ用意のできた人々を訓練し、受け入れられた弟子の段階とその仕事に備えさせるために、アリス・ベイリーによって始められた。

3 一般大衆にかなり大きな希望で知られるようになった世界奉仕者の新集団は、熱誠家、弟子、イニシエートから成り、霊的ハイラーキーと知的な一般市民を仲介する働きをする。
彼らは善意を通して正しい人間関係の成長を促すことを目指しており、こうした取り組みは今も続いている。

4 あらゆる地で善意の人々を組織することで、彼らはいずれ、新しい世界秩序に向けた世界的な善の基調を定めることができる。このグループの核は存在しており、生き生きとした善意が今も損なわれていない。

5 音と思考の力を組み合わせて活用する努力も、世界中に配布してきた二つの大祈願の仕様を通して行われた。集中した意志や意図、確信したマインド、ひたむきな欲求、計画的な活動が成功には欠かせない。

6 光と善意のトライアングルを形成すること。そのようにして、善意を抱き、祈願の力を活用し、世界中の理解を促進することを誓った人々の内的なネットワークを創造することができる。

7 明確なグループ・ワークに向けた努力の開始。新しい秩序をもったグループ・ワークでなければならず、個人の活動をグループ目標やグループでの話し合いによる決定に従属させなければならない。


私たちは皆個人的な問題を抱えているが、それは、世界のカルマに関与しているからであり、それは必要な訓練と霊的な実験を行う場となっている。

私たちが行うべき仕事:
  • ハイラーキーが行おうと計画している仕事を手伝うこと、
  • その奉仕を賢明に実施できる方法と手段を見つけること
  • 世界の必要を満たすことのできる方法を発見すること
  • 自分の魂によって割り当てられた、ブラザーフッドの仕事における役割を果たすために資金を提供すること
  • 1975年までに世界に真の平和を実現するために必要な態度を人類の中に培うに当たって、自分の役割を果たすこと。

このような仕事を堅実に行うならば、世界の統一を確立することができる。
その結果として、正しい人間関係、健全な国際政治、一致団結した霊的な努力、すべての競争や現在のような生活必需品の不公平な分配を終わらせる経済的な「分かち合い」が生まれる。



# by phytobalance | 2020-11-01 19:59 | AB ハイラーキーの出現

ハイラーキーの出現 第3章 p393-p405

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『ハイラーキーの出現』輪読第31回


第三章 人類の進化過程の背後にある勢力

アバターの教義

1941年 5月


アバターの話が続く。今回はアバターの現れ方と当面の仕事について。



必要な措置


アバターの音と波動とメッセージに反応する人々に接触し影響を与える方法は次の3つである。


1.オーバーシャドー

アバターは、特質や目的や性質が類似していれば、ハイラーキーのメンバー、そして、弟子や熱誠家をオーバーシャドーすることができる。これは、瞑想、思考エネルギーの流れの方向付け、想念形態の提示、オーバーシャドーされる人の集中した意志の喚起を通して行われる。

キリストの部門と関係している大師方とイニシエート達のグループやモリア大師の元で働いているグループもこうしたオーバーシャドーに感応しようと努力しているという。このオーバーシャドーは、キリストによって大師方に伝導される時にだけ可能なものである

大師方がこれに成功し、偉大なアバターのこのオーバーシャドーするエネルギーにますます敏感になり、それを認識するようになるにつれて地上にいる弟子たちも彼らの大師がアバターの印象付けに感応して大師のマインドにおいて形成されるアイディアに感応するようになるそうだ。

このことについて熟考せよ、という。

2.インスピレーション

オーバーシャドーより直接的であり、より強力な結果を生む。

ハイラーキーの何人かのメンバー、とりわけ小さなアバター方は、宇宙のアバターによって高いところからインスピレーションを受け、時としてそのアバターのマインド、エネルギー、計画の直接の表現者になる。大師や弟子の自由意志と知的な理解は、霊的な伝え手の側に預けられ、一体となった反応となる。

魂として機能している霊的人間は、自分以外のフォースやアイディアや活動の経路になるが、それは直接的な同意を与えた上でのことである。キリストへのイエス大師の協力がその例である。

これは、邪悪な存在に取り憑かれ動かされる憑依に対応する霊的な相応である。憑依の場合は、悪のフォースが「パーソナリティを隷属」させ、大多数の場合、そのパーソナリティは単なる殻にすぎない。その例がヒトラーである。

宇宙のアバターからもたらされるインスピレーションはやがてグループ・インスピレーションになり、もっと安全に扱うことができるようになる。このグループ・インスピレーションは今日、起こる可能性がある。もし起こったならば、宇宙のアバター、小さなアバターとしての「世界救世主」、そして感応する弟子や世界奉仕者たちからなるグループとしての救世主が一斉に現れることになる。

このことについても熟考せよ、とのこと。

3 出現つまり顕現

アバター、来るべき方が現れるのを可能にするために、ハイラーキーはあらゆる可能な措置を取ってきた。統合のアバターのハイラーキーへの到来と、統合のアバターの代理人である小さなアバター(キリスト)の人類への到来は、もし世界の弟子や熱誠家たちが機会に応えるならば、起こる可能性が高い、という。



当面の仕事


弟子たちは、すでに物質界において何らかの努力を行っているが、必要とされるのは内的な霊駅活動や方向付けである。弟子が物質界での効果的な奉仕を行うのをしばしば妨げているのは、感情や愛しい理想への狂信的な固執である。効果的な奉仕を妨げてきたのは、古い思考習慣であり、弟子が正しい行動をとれば実現できる状況と現状との間に何らかの神秘的な夢をなんとしても差し挟もうとするためである。

しかし、新しいヴィジョン、新しい理想主義、新しい生活手法と、すべてが新しくならなければならない。

あらゆる人種の大勢の人々が今では正しい態度をとっている。このことを認識したからこそ、闇の勢力はこの時期に活動を開始した。彼らは、権力を握っていられる期間が短くなってきていることを悟っている。物質主義的な価値観が人間を拘束する力は着実に弱くなってきている。人類は進歩を遂げたため、もし無関心から目覚めることができるならば潮流を変えることができる人々が今日、世界に十分存在している。

もし世界の理想主義者たちが、情勢をあるがままに認識するならば、大切にしているものすべてを放棄して、人類の救済に駆けつけることで、なすすべもない大衆を隷属と死から連れ戻すであろう。


今日、真の世界奉仕を行うに当たっての主な必要条件は、人類への圧倒的な愛と平衡感覚である。 

弟子や熱誠家にとって唯一必要なものは、以下のように要約される。

1.戦争を終結させるためにできることすべてを行うこと

邪悪で残酷な勢力の闇の場所に追いやるために、物質界のあらゆる手段を用いなければならない。人類への変わることのない愛を動機と死、啓発された魂の指図を受けて行われるとき、物質界の手段は正義の担い手になる。肉体おn氏よりも悪いものがある。人間の魂を隷属させることである。

2 輝かしい信念をもって、内的な生活をハイラーキーに集中させること

来るべき方の道を整えなければならない。慈悲に満ちた外的な生活を送ることに生命力捧げなければならない。

3.魂の純粋な光の中でメンタル生活を明晰化すること

弟子は感情の世界に深入りしすぎているため、自分のヴィジョンを曇らせてしまっている。マインドを明晰化して状況全体を見るようになった時、アバターに対して出現するように訴えかけることができるようになる。この訴えかけはキリストを通して行わなければならない。

4 弟子はアバターの目標が何であるかを理解するように努めることで、強力する態勢を整えなければならない


次のステップは、来るべき方に備えて行わなければならない仕事がどのようなものであるかを理解すること。

そのためには以下の四つが必要。

1 すべての他の弟子や熱誠家たちと力を合わせて、アバターに呼びかけ、集中した強烈な思考によって彼に声を届かせ、彼の反応喚起しようという努力

これが新しい大祈願の目的である。

2 小さなアバターが物質界に到来するときに統合のアバターが働きかけることができる核になるグループを提供すること

そのために必要なのは個人の活動であり、明瞭なメンタル知覚に基づいて明瞭な音色を響かせることであり、一緒に働いている人々を認知することであり、意識的なグループ・ワークを発達さえることである。

3 あらゆる地域に光と奉仕のネットワークを構築すること

これは奉仕者の個人的な環境から始まって、徐々に全世界へと広がっていくものである。大祈願を使用しており、世界にその使用を広めることを誓った人々によるトライアングルの形成を提案したのは、こうした考えを踏まえてのこと。

4 一般大衆を来るべき方に備えさせること

過去の証拠を指摘し、聖なる介入が全世界的に求められていることを認識させ、また、心を痛めている人、疑念を抱いている人、ひどく苦しんでいる人に希望を差し出すことによってそうすることができる。



再建の仕事

1941年8月

現在の世界危機の最中に世界の弟子たちを調べてみると、以下のような惰性に圧倒されているのがわかるという。

  • 利己性や自己中心性からくる惰性
  • 危機の本質への理解を欠いていることによる惰性
  • 全くの怠慢による惰性ではなく、深い内的な絶望に基づく惰性
  • 人類は失敗したという感覚から生じる惰性
  • 自然ではあるが現時点で無益な内省的態度から生じる惰性


すべての世界の弟子と熱誠家たちは、将来の活動や仕事に向けた集中的な準備期間を送るために、以下の3つのことを行うべきなのだという。

1.自分の信念、確信、喜びを、瞑想、祈り、明晰な思考を通して、強める。何にもまして人類への愛を深め、魂の愛を物質界にまでもたらし、あらゆる人間関係に注ぎ込む

2 自分の将来の有用性を妨げる恐れのあるものをすべて、自分のパーソナリティ生活から可能な限り、もしくはそうすべきと思う限り除去する

3 将来の仕事のために一緒に計画を立てる。この仕事はまもなく開始することができるが、大師やお互いとの協力を惜しむことなく、ゆっくりと慎重に始めなければならに。ひとたびその概略が決定されたならば、それは着実に、脇道に逃れずに、無駄な動きをすることなく実行されなければならない。それは一緒に実行すべきものである


この仕事を実行できるのは、同胞を十分に愛すると共に、何が起ころうとも五年間は、大師とともに信頼し合いながら働けるイルミネーションを十分に受けた人々だけであり、パーソナリティによる誤った理解によって自分の有用性やグループの相互関係が阻害されないように努力するとともに、行わなければならない仕事を絶えずすべての事に優先させる人々でなければならない。

その者たちが行うべきこと。

1 過去のすべてのパンフレットと大師の近著の中から、変化する情勢や誓い将来に応用できる奉仕に関する計画や教えを編集する

2 次に概略を示す非常に簡潔な瞑想を毎日行う

それはダイナミックで肯定的であり、正しく使用すれば、ヘッドとハートを結びつけ、愛ある知的な奉仕につながるとともに、極めて緊密な霊的統一へと全員が結束するのにも役に立つはずであるという。

すべての働き手のエーテル体を活性化するのを助けるため、否応なくグループ全体を活性化することにもなるというもの。


と、いうことで、この瞑想については、次回に。





# by phytobalance | 2020-10-26 17:30 | AB ハイラーキーの出現

ハイラーキーの出現 第3章 p381-p393

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『ハイラーキーの出現』輪読第30回


第三章 人類の進化過程の背後にある勢力

アバターの教義

1941年 5月

前回から始まったアバターなるものの説明、その続き。



アバターの出現

1400年以降、小さなアバターたちが、地上の小規模な危機の際に現れ、成功を収めてきたという。そのアバターとは、例えば、ルターやコロンブス、シェイクスピアやレオナルド・ダ・ヴィンチなどである。彼らの出現によって、その後の人類の生活のある部分に多大なる影響を与えた人たちだ。彼らはアイディアを具現化し、進歩の歴史を作ってきた。しかし、人々はその存在をアバターとは認識することは滅多になかったらしい。


このような出現者は、4つのグループに分類される。


1.民族のアバター
ある民族が帯びるようになる性質を予示する。

エイブラハム・リンカーンがそのような人物のひとり。彼は、国民の魂そのものから到来し、国民の特質を持ち込み伝達した。これに対して、宇宙的な悪の領域から到来し、惑星上に今日、物質主義の焦点が置かれる原因を作ったのはビスマルクだという。

両者とも、人類そのものがこれまでに生み出した最も強力なタイプのアバターなのだが、統治の系統、第一光線の系統に沿って現れ、シャンバラのフォースに非常に敏感であるという。


2.教えるアバター
思考や意識の領域に新しい音色を響かせ、必要とされる次なる真理を明らかにし、人類の霊的な発達に光を投げかける言葉を発し、真理を系統立てる。

プラトンや『ラージャヨガ経典』の作者パタンジャリ、シャンカラチャリヤがこのタイプのアバターであり、第二光線のエネルギー系統に沿ってキリスト部門に現れ、ハイラーキーのフォースを表現するという。


3 光線アバター
比較的長い間隔を置いて、光線が顕現しようとする時に到来する。彼らは特定の光線の特質とフォースを体現する。

来世紀(21世紀)に第7光線が完全に顕現し、パイシスの影響力がすっかり除去された時、第7光線のアバターが現れ、このアバターの仕事によって、物質界で展開する創造過程の法則、秩序、リズムが実際に表され、例と物質が融合されるのだそうだ。


4 伝達するアバター
このような神性の権限は、人類が進化の梯子においてさらに高く進歩するために新しい真理の表現や古い真理の拡大が必要になる偉大な周期的啓示の瞬間に姿を現す。

このアバターは要求に応えて到来し、意識の主観的な開花や人類全体への刺激に関係する。仏陀やキリストは、このアバターの際立った例であるという。


5 聖なる体現者
このようなアバターが現れることは滅多にない。しかし、彼らが現れるとき、その仕事の効果や結果は甚大である。

彼らは神の意志の性質の現れであるため、シャンバラにあるセンターを経由して顕現する。彼らは神の目的を体現する。彼らを通して流入し、彼らによって伝達されるエネルギーは世界の主に集中される。ハイラーキーと人類が一致団結した声を一斉に発した時にのみ、彼らに声を届かせることができる。

彼らがメンタル界により下に降りてくることは決してなく、彼らの活動の主な重点と注目はハイラーキーに向けられており、ハイラーキーが彼らの伝達媒介になっている。

このようなアバターは、神の意志、シャンバラのエネルギー、神の目的の背後にある衝動を表現する。彼らの活動は二つに分かれる。

a 光の勢力を介して、悪の勢力を破壊する
b 最高のマインドを持つ人々と極めて献身的な熱誠家たちを通して、人類が理解できる範囲内で神の目的を啓示する



アバターが到来する時、私たちがまだ名前を持たないあるものを人類に伝えるという。数語から成る言葉だけが何らかの意味を伝えるらしいが、「方向づけられた目的の原理」がその言葉なのだそうだ。この原理は三つの要因に関係している。

a 近い将来に展開していく可能性のある計画についての理解
b これまで人間において未発達であった意志の一つの様相に重点を置く、集中した意図
c 認識された望ましい目的へとエネルギーを方向づけ、すべての障害を克服し、行く手を阻むすべてのものを破壊する能力



もう一人小さなアバターも人類からの呼びかけを待っているという。
彼は秘教的に統合のアバターと関係し、統合のアバターにオーバーシャドーされている。このアバターは物質界まで降りてきて、外界に姿を現すことができるため、メンタル界よりも近くに来ることのできないより偉大なアバターのフォースの刺激や特質を、その強度を落として伝導することができる。

この来るべき方が誰になるかはまだ明らかではない。



アバターに関する主題は難しいため、問題を単純化するために以下のように要約される。

1 もしハイラーキーと人類が、一丸となった意図を持って団結することができるならば、宇宙の偉大なアバターの到来が可能になる

a 彼は人間の努力が営まれる三界に降りてくるが、メンタル界よりも近くに来ることはない
b 彼は統合という特質を持った宇宙的なエネルギ-を伝達する
c 個人としても統合を特徴とし、善をなさんという意志を人生の目的としている人々だけがこのアバターの特徴や波動を感知することができる

2 ハイラーキー内でキリストと同等の地位にある使者やアバターが、統合のアバターの代理人として、伝導媒介者として到来する

a この小さなアバターは今日、グレート・ホワイト・ロッジの古参メンバーの一人として活動し、キリスト、マヌ、文明の王であるラコッツィ大師と緊密に連携している。彼はハイラーキーとシャンバラの調整役として働く。彼は自分自身の生命の特質を通して、三つの偉大なエネルギーを自分自身の中に融合し溶け合わせる

  • 霊的な力を得ようという意志
  • 霊的な意味で愛想という意志
  • 霊的に顕現しようという意志

b この来るべき方が達成を果たしたのは大昔。それは「白馬の騎手」という名前からわかる。この名前は非常の多くの聖典に見られる。

c このアバターは物質界にまで降りることができ、自分の民を導くために物質界に現れることができる。

d 来るべきアバターに関連して、ハイラーキーと人類が今日抱えているすべての問題を次の四つの質問に要約する。

・彼は、統合のエネルギーを携えてくることによって、急速な変化をもたらすことができるであろうか。
・人々の要求は、より高度な力を喚起するほど力強いものになるであろうか
・世界の弟子や熱誠家たちが、惑星中のこの一丸となった意図を焦点化させるのに失敗して、あまりにも弱いものになってしまうであろうか。
・より高位のオーバーシャドーは行われずに、段階的な変革というもっとゆっくりした方法をとるために小さなアバターだけがやってくるのであろうか

こうしたゆっくりとした方法をとることが必要になるのは、より高度な手段や神のエネルギーのより強力な波動を呼び起こして、それを受け取る能力が人類にないことが明らかになった場合だけであろう、という。

3 ハイラーキーは今日、一丸となった意図を持って立っている。

大衆の叫びはまさにシャンバラの門にまで登っていこうとしているが、ハイラーキーから見ると、彼らは惰性に圧倒され、自分の理論や理想に心を奪われ、緊急の問題に目をつぶっているように思えるらしい。

  • 彼らを奮起させることはできるであろうか
  • 彼らは、集中した意図をもって、物質界でたゆまぬ奉仕と活動を行い、悪を敗北させるためには、たとえ死ぬことがあっても決然と戦いぬくことができるであろうか
  • 愛と非分離主義と言う内的な態度を維持できるであろうか
  • 人類への愛のためにすべてを放棄できるであろうか
  • 自由と正義と言う大義のために、あらゆるものを犠牲にできるであろうか


アバター方は現在、もし人類が救済を望み、必要な措置を講じるならば、人類を救うことができるのである、という。




# by phytobalance | 2020-10-16 18:06 | AB ハイラーキーの出現