ひとりひとりは、ひとりまるごとで、その人である。
仕事している自分、家庭での自分、パートナーといる時の自分。その顔は様々かもしれない。でも、私は私。
仕事も、親も、兄弟も、生い立ちも、生まれ育った場所も、友人も、夢も、目標も、よそ行きの顔も、心の中の自分も、そして前世も(?)、私は私まるごとで私である。あなたも、あなたまるごとであなたである。他の人が、あなたをどう見ようとも、あなたは、まるごとであなたである。
ひとをまるごと見ながら、健康や病気を捉えていくことをホリスティック・ヘルス、ホリスティック医療という。ホリスティックとは、全体的な、という意味がある。ホリスティック(holistic)は、ギリシア語で全体という意味のホロス (holos)、という意味の形容詞である。そして、ホロスは、ヘルス(health=健康)、ヒーリング(healing=癒し)、ホリー(holy=聖なる)、等の言葉の語源である。
植物も同じ。植物には、さまざまなパワーがある。美しい姿、香り、花のエネルギー、薬草としての効能、身を守る力、他の動植物を助ける役割。植物ひとつひとつも、そのまるごとをもって、その植物である。だから、植物だってホリスティックに捉えていかなくてはならない。そうすることで、既にいただいている植物からの恩恵の幅がもっと広がるのではないだろうか?
これまで、植物のパワーをいくつかの側面から学んできた。花のエネルギーを感じていくフラワーエッセンス、薬草としての効能を扱うメディカル・ハーブ、香りを活用するアロマテラピー、植物の姿から、また、植物同士や植物と他の生物と作り出す空間から癒される森林セラピー。そして、植物の命を始めとした生物多様性と共生をダイナミックにエネルギーとして感じられるアマゾンの熱帯雨林。
様々な側面から植物に接すると、植物への謎はさらに深まってしまうのだけど、また同時に、植物と立体的に、また、四次元的(!)に向き合うようになってくる。そして、植物の底知れないパワーを感じてくるのである。
長い間、ホリスティック・ヘルスやホリスティック医療、人をまるごと見る、ということを学ばせていただいてきた。今、自分では、植物をホリスティックに見ていくステージに来たのだと感じている。
植物のことは、まだまだ分からないことばかり。少しずつ、少しずつ、理解して、感じていけたらなぁ、と願っている。
でも、植物をホリスティックに見てみると、ますます、植物の世界に引き込まれてしまうに違いない。
もう脱出不可能・・・・・!?