「チャクラ」については、これまで何度となく様々な本を読んできた。
チャクラの概念を最初に私に教えてくれたのは、ダンス・スタジオの先生だった。
大学3年生も終わる頃、リーグ戦を終え、大学生活の中心だった体育会硬式庭球部を引退した。そろそろ就活(当時はそんな言葉はなかったが)を気にしなくてはならない時期だったが、毎朝6時から、日替わりでバレエ、ジャズダンス、タップダンスのクラスがあるダンス・スタジオに通い始めた。平日ほぼ毎日、始発に乗り池袋まで通った。大人が初めてクラシックバレエを学ぶには、一ひねりも二ひねりも必要。そこでは、骨格や筋肉の構造を説明しながら、基本姿勢やポジション、動きを、そして、おそらくエネルギーの流れも(!)教えてくれた。そんな教えの中で、私はチャクラというものに出会ったのである。
そんな頃、銀座の中央通りにあった福家書店で、リードビーターの『
チャクラ』を見つけた。チャクラという存在を多少なりとも理解し、「チャクラを見える人に見られたら恥ずかしいな、、」「見えるようにならないかな、、」と、思ったものだった。
それから数十年の時を経て、驚くことに、チャクラやオーラを扱うエネルギーワーカーとなっていた。そして、今年からは、『
エネルギー医学基礎講座』なるものを教えることまでしている。ここ数年は、次元を超えた世界観をもたらす神智学系「秘教」の枠組みにおいて、新たな角度からチャクラを学ぶに至っていた。
秘教を学ばせていただいている神尾学先生が新たに『
チャクラ情報徹底探究:3つの様相の比較研究』なる講座を開講するという。神尾先生のチャクラの3つの様相からのアプローチは、彼の『エソテリックヒーリング(秘教治療)』の講座で学んでいたが、今回は、チャクラの解釈における新たな大発見を披露してくれるというのだ。『
エネルギー医学基礎講座』のテキストを作成するにあたり、チャクラを復習していたばかり、ということもあり、参加させていただくことにした。
3回シリーズの第1回目は、バーバラ・ブレナンの『
光の手』に解説されているチャクラを学ぶ。『
光の手』は何度となく読んでいるが、秘教や、エネルギーを理解するために独学を続けている量子論をいくらかでも理解するようになってからは、深くは読み直していない。今回、神尾先生は『
光の手』、続編の『
癒しの光』をばっちりと読み込み、大発見までしたのだ。期待は高まる!
受講者は、皆、秘教を学んでいることもあり、冒頭から、秘教とのつながりがもれなくついてくる。この講座は、単なる書籍の解説ではない。大きな視野で捉え、ブレナンの言うチャクラの歴史的位置づけや、秘教における解釈、エネルギー的メカニズムなど、話はどんどん広がり、深まる。
『エソテリックヒーリング』の講座で学んだ時とは、スケールも勢い(?)も違う。
「ブレナンをちゃんと復習しておけばよかった、、」と悔やまれる。と、同時に、今では、秘教的エネルギーのメカニズムの理解もあるし、量子論から学んだ素粒子の存在や振る舞いも感覚的には分かる。すると、ブレナンが説明しているチャクラやヒューマンエネルギーフィールドが、立体的に見えてくるのだ。
ブレナンが言うエネルギーフィールドの秘教的階層構造における位置づけは、『エソテリックヒーリング』講座でも学んだが、神尾先生が今回新たに理解したというブレナンでいうエネルギーフィル―ド7層と秘教でいう階層との「対応」、チャクラを介してトーラス的に流れるエネルギーの3つの軸については、私の実体験と照らし合わせてみても腑に落ちるもので、唸ってしまった。
秘教でいうエーテル界より上の階層は、量子の世界として広がっていると何となく感じていたが、その考察を深めることもできた。
階層構造が果てしなく繰り返される中でのチャクラの位置づけ、そして、チャクラと各階層との関係性とエネルギー的な機能などの神尾先生の大発見は、時間をかけてゆっくりと消化していきたい。
『
光の手』と『
癒しの光』では、ブレナン自身のチャクラに対する認識に変化があるという先生の指摘は、久しぶりにこれらの書籍と新たに向き合う必要性を感じさせた。ブレナンは今年の7月に、”
Core light healing”という待望の続編を出版する予定である。それまでに、もう一度読まなければ!
“
Core Light Healing”によって、現在の神尾解釈が裏付けられるか、新たな発見へと導くのか楽しみでもある。いずれにしても、秘教の視点から、ここまでブレナンの解釈を説明している例も海外でもないのではないかと思う。
久々に討議を続けたい、、と感じさせる、難しいながらも楽しい時間だった。
改めてチャクラの理解を深めたい、、と思ったのだった。