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フラワーとの出会い

昔から花柄はほとんど身につけない。それは今でも変わらない。
理由は何故かわからない。
花柄プリントを嫌い、と感じるわけでもなく、ましてや、お花が嫌いなわけでもない。
でも、昔から、好んで花柄を選ぶ母とは、この点では相容れなかった。
花柄の洋服などは、皆無と言ってよいだろう。

今だにその理由は分からない。


人生でフラワーを意識し始めたのは、そんなに遠い昔ではない。
ある町に住んでいた時、親しい友人がコミュニティーガーデンに土地を借りて、お庭を造って楽しんでいた。
私が人生で最も辛い時期を過ごしていた頃のこと。
過ごす時間の一秒一秒が悲しかった。仕事で気を紛らわして過ぎる時間を耐えた。
道を歩いていても後から後から涙が溢れ出て、涙を隠すことすらやめてしまった頃だった。
いつからか仕事が終わるとジョギングがてらに友人のガーデンへ行くのが日課となった。

友人は、アーティスト。素人ながら造ったガーデンはプロ並みのフォルムを持つ。
池もあるし、橋もある。芝生も踏み石もある。そして、様々な色をしたフラワーがその造形を引き立てていた。芝生に横たわれば、そこに、ハーブが香るのである。

友人がいなければ、私はその芝生で瞑想をした。何度となく瞑想をした。
そして、いくらか落ち着いた心で、友人のガーデンの前に後ろに横に斜めに広がる、いくつものいくつものガーデンを楽しみに歩きだす。

それはそれは、見事なガーデンばかりだ。
数え切れないほどの様々な種類のローズガーデン。
色とりどりのフラワーで飾られたガーデン。
何年もかけて立派な大木を育てた樹木を持つガーデン。
ちゃんと収穫しているベジタブルガーデン。
どれも、とっても個性のある色とフォルムを発していた。

ただただ美しい。美しいのである。

そして、その時私は、こんなに様々な色を一度に見たことはなかった、と気づいた。

美しい。世の中に、こんなに様々な色があるとは知らなかったのである。

***
(この町)の美しい夏は、緑が深く、空と水はぬけるように青い。
ガーデンのお花は、自然の色とは信じがたいほど色とりどりである。

毎日毎日、お花や植物に水をやる心は大切である。
その日々の思いやる心と、水をやるeffort(努力)、そして、そーできる、そー感じられることへのappreciation(感謝)が大切である。

自然がこんなにも美しいように、その一部になれる、一部であることへのappreciation(感謝)が人間を美しくするのである。

(ガーデニングが)趣味だから、といってかたずけて見てしまうのは、間違えである。
***

と、当時の日記。((  )は今回、補足と追加。)


私のフラワーとの出会いである。

心がどん底にあって、身動きできない時のことだった。
by phytobalance | 2006-02-07 21:15 | 植物・Plants