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ヒーリングタッチの導き その3

サラのエネルギーワーク勉強会は、9ヶ月くらい続いた。
ほぼ毎月1回開催され、エネルギーワークについてやそのテクニックをいくつか習ったりした。
勉強会に参加するメンバーも絞られ、最終的には5名くらいになっていた。

いろいろ面白かったが、私は相変わらずほとんどエネルギーを感じることができなかったし、エネルギーワークをやってもらっても、気持ちよくて眠りに落ちるだけで、ビックリ体験はなかった。

(皆は、光を見たり、ビジョンを見たりしているのに!!!)

サラは予定より少々早めにハワイへ戻ることを決意。
お別れ会をして、そして、勉強会は終わった。
その後、1度くらい、練習会をしたが、メンバーとはあまり合う機会もなくなっていった。


その頃私は、いよいよフラワーエッセンスのセッションを始め、徐々にFES認定のためのケーススタディのモニターさんを増やしていった頃だった。最初は友人からスタートし、その後、一般から公募したり、試行錯誤で、自分のセッションのスタイルを模索していた。

また、フラワーエッセンスと平行して自分のコアにしたいと思っていたハーブを教えるために、所属していた協会の資格制度改訂にあわせて自分の資格を整えたりと、植物療法中心となるよう仕事の土台づくりを行っていた。

さらに、フリーランスという形で自分を出していたので(そうでもしないと生きていけないので!)、嬉しいことに様々な仕事を引き受けるに至った。そんな日々が続き、エネルギーワークは、結局たまに自分にやるくらいで、人に試すこともなく、だんだんと心の片隅に追いやられていった。



サラがハワイへ帰る直前の事。サラの友人で、慈観さんという、看護師であり、ヒーラーであり、看護大学でヒーリング教育をしているイギリス人男性で、お寺の建立までしたれっきとした真言宗のお坊さん(ヒョッ、長い!)が、東京で、確かヒーラーとしての心得とは?、というようなテーマで1日ワークショップを行った。

勉強会のメンバーが仲間を募り、20名くらいだったか、ヒーラー、セラピストが集まった。
広い教室の床に座りながらのワークショップだったけど、最初から、少々距離のある対面のメンバーのオーラーの色をお互いに話したりするようなメンバーだったから、私は最初から引き気味。まだ、セラピストとしての自覚がなかった自分は(この頃も自分がセラピストになるのかは半信半疑、いや、まだなりたいと思っていなかった。)、少々場違いかな?と思いつつも、1日過ごした。

様々なことを学んだが、印象に残っているのは二つの事。

一つ目は、
「君達は何故、セラピストになったのかね?」という慈観さんの質問に対する彼の答え。
参加メンバー達からは、人を癒したいから、とか、人のためになりたいから、という答えが大半を占めた。

しかし、彼は、真っ向からそれを否定。
『他人が人を癒すことなどできない。君達がセラピストになった理由は自分が癒されたいからなのだよ!』

メンバーの半分くらいは、うなずき、半分くらいは、その回答に不満げだった様に記憶している。
まだセラピストでなかった自分は、そして、人を癒したいなどという意識が全く無かった自分は、そういうこともあろう、と半分以上は納得し、しかし、その答えの本当の意味は全く理解していなかった。

もう一つは、これも慈観さんの質問から。
「君達は、セラピーやヒーリングを行う前に、場を浄化したりすると思うが何をしているか?」
お香やアロマを焚くとか、儀式をする、とか、空気を入れ替える、とか、様々な答えがメンバー達から返ってきた。

それに対して、彼は、
『まぁ、そういうこともいいんだけど、場をクリアにする!と意図するだけで、場は浄化されるんだよ!』という。

既にフラワーエッセンスのセッションを始めていた私は、セッション前に私なりの浄化はしていた。しかし、浄化は、意図するだけでよい!という。

自分がどこまでその意味をこの時理解していたかは別として、このようなことに昔から妙に納得する傾向にある自分は、そういうことも言えよう。と素直にそれを受け止めた。
(その後、私の場の浄化は、時間的にはとても短い!)


丸一日のワークショップは、それなりに疲れ、自分の意識以上にインパクトがあったように思う。
何故なら、それ以降、好むと好まざるとに関わらず、セラピストとしての道に踏み出していた自分は、人を癒すわけではないセラピストの役割について、深く悩むことになるのだ。

結局人は、自分で自分を癒さなければならないのだ。
それは分かる。ものすごく納得だ。
人を癒したい、という思いからフラワーエッセンスを始めていたわけではないので(じゃ、なんでプラクティショナー目指していたのかさっぱり分からんが・・・まぁ、やりたかったわけだ。)、むしろ、人を癒すのがセラピストの役割でない、ともとれる慈観さんの言葉は、結構嬉しかったりした。

でも!じゃ、セラピストいらないじゃん!!

セラピストって、一体何やるわけ?

役割も見極められないまま、私はフラワーエッセンスプラクティショナー、そして、ハーバルプラクティショナーとして、生きるべく道を歩み続けていた。


to be continued....
by phytobalance | 2007-12-05 10:30 | ヒーリングタッチ・HT