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ヒーリングタッチの導き その4

サラがハワイへ戻ってから、1年くらいたった頃だっただろうか。
もう勉強会のメンバー達とも会わなくなっていたのだけど、急にあきこさんからメールが来た。
ヒーラーであるあきこさんは、以前から正式にエネルギーワークを学びたい!という強い思いがあり、いくつかのワークの米国本部に問い合わせを試みていた。
日本語のワークショップを開催してはもらえないだろうか!そのやりとりのサポートを依頼されたのである。
それがきっかけで、少々疎遠になっていたヒーリングタッチなど、エネルギーワークがまた身近な存在になりつつあった。

あまり進展がないまま米国とのやりとりが進んでいたが、今年2月にヒーリングタッチの正規カリキュラムであるレベル1の日本語のワークショップがハワイで行われることを知った。それはクローズドなワークショップであったが、サラのつてでなんとかインストラクターの許可を得て、私たちの参加が可能となった。

あきこさんはもちろんすぐに参加を決めた。しかし、私はヒーリングタッチを自ら受けることを予定していなかったので、少々迷いはしたもののハワイ行きを断念した。今年既に渡米と渡独を予定していたので経済的にもそんな余裕はなかった。
少々後ろ髪を引かれながらも参加を諦めて、気持ちも軽くなってから数日が過ぎた。
するとあきこさんから、どうしても一緒に来て欲しい!というとても強いお誘いメールをもらった。

・・・・ 多少葛藤があったのだが、結局急遽ハワイ行きを決意した。
出発まで10日も無かったように記憶している。

しかし、それが、私の今年の計画を完璧に壊すことになろうとは思いもしなかった。
いや、結局、私の人生にもかなりの意味で影響を及ぼすことになったのであった。


ヒーリングタッチは、とても優しい、愛のあるヒーリングだった。
エネルギーワークの“テクニック”を学ぶのかと思っていたが、そうではなく、ヒーリングやセラピーを施す者のあり方を、そして、そのための自己成長が、そこでの学びであった。

そして、これまで軽くその言葉を頭で理解していた 「Unconditional Love = 無条件の愛」 というものにひどく心を打たれてしまったのである。
これは広めなくてはならない!そう純粋に思うにいたった。


いや、その前に、告白しなくてはならないことがある。

エネルギーワークの日本語ワークショップ実現のために、あきこさんのサポートとして、米国本部とやりとりをしている時、私は少なからず、ビジネスチャンスを考えていた。
かつて、ビジネスマンであった自分は、意識しなくても、頭が勝手に金銭計算をしていた。
独立して、自分のヴィジョンとは別に、生きていくために、思わずフリーランスの身となってしまっていた自分は、その頃、入ってくる仕事をどんどん請け負っていた。
だから、ワークショップをホストするのが仕事の一つであっても何も困ることはなく、むしろ、それなりにいいビジネスになることを期待していた。
むしろいいチャンスが廻ってきた!とさえ思っていた。

ハワイでのワークショップ1日目が終わって、何故か心がかなり揺り動かされてはいたものの、まだそのようなビジネスマインドでいた。
しかし、2日目の終わりに、レベル1のクライマックスともいえる“チャクラスプレッド”というテクニックのデモンストレーションを見た時、全てが変わってしまった。
(ブログ:見えざるものが見える時参照)


このような素晴らしいものを、己がビジネス、己が利益とか、そんなことを考えながらは自分には扱えない。いや、仮にビジネスにできたとしても、利益目的に比重が偏れば、この素晴らしさ、ヒーリングタッチの本質は結局伝えられない。そう思った。


帰国後さっそく、日本でのワークショップ実現のためのやりとりが続いた。
まずは、あきこさん主催ご自身の生徒さん向けクローズドなワークショップのサポート。
偶然にも時を同じくして、ハワイでレベル1を受けて、日本に是非ヒーリングタッチを広めたい!との思いを持った真木さんとヴィジョンを共有し、一緒に、あきこさんのワークショップを手伝った。今年7月の事。

再び、レベル1を、この時は真木さんとともに通訳として参加し、ヒーリングタッチへの理解が更に深まった。続けて開催されたレベル2にも参加した。合計まる4日間のワークショップで、言葉にはできないほどの多くの学びを得た。
そして、自分はこのヒーリングタッチというエネルギーヒーリングとともに、自己成長をしていきたい!と初めて感じるにいたったのである。
自分がヒーリングを施す人を目指す、ということではなく、人として、更にセラピストとして、ヒーリングタッチとともに成長していけるのではないか、いや、成長したい、と感じたのである。


7月のワークショップが終わり、真木さんと私はますますヒーリングタッチを広めよう!という思いを強めた。とにかく、まずは一回、一般向けにワークショップを開催しようと再び準備にとりかかった。

そして、11月下旬、遂に日本初の一般公開ヒーリングタッチレベル1が実現した。
通訳担当の真木さんと私はとにかく余裕無く、2日間真剣に取り組んだ。

正しく伝えなくてはならない・・・・

ほとんどの参加者が、ヒーリングタッチの重要なポイント‐テクニックではなく、施す者のあり方‐という部分を掴み取っていたようだ。
しかし何よりも驚いたのは、これで3回目のレベル1となった自分が、更なる深い理解や気づきを得たということだった。しかも、その中には、参加者からの質問から発展した討議から得たものもあった。

主催者でありながら、提供する側でありながら、参加者から学びを得たのである。
このような素晴らしい機会を授かって、ただただ感謝するのみである。



こうして、私は間違いなく、学びのそして成長のプロセスにいる。
そんな中で、2年以上も考えていた“セラピストの役割”については、今の自分の回答は持っている。半分くらいは言葉にできるが、半分くらいは感覚的なものだ。しかも、それは、また、変わっていくものだと感じている。

だけれども、それでいいと思っている。何故なら、自分は確実に学びを得ているのだから。



3年以上も前の偶然の出会いが、結局私をセラピストにし、そして、今、また新たなステップへと導いている。

今年後半、変な感じに体調(心調?霊調?)を崩し、ずーっとトンネルの中にいた。
そして、つい数日前にやっとトンネルを抜け出た感じを受けた。
何も変わっていないのだが、確実に、心とそして感覚が変わった。
自分の領域である植物療法に関する方向性への明確さを、今、心に感じている。

思えば、体調を崩したのは、7月の一連のヒーリングタッチのワークショップが終わった翌日からだった。そして、トンネルを抜け出たのは、11月の一連のワークショップを終えた1週間後だった。


今、私は新たなステップにいる。
3年前の偶然の出会いが、私をそう導いているのである。


End
by phytobalance | 2007-12-13 11:23 | ヒーリングタッチ・HT