仕事をするのは結構好き。
振り返ってみると、ほとんどの場合、仕事を楽しんできた。
週末が邪魔なくらい、仕事が好きだった。
もちろん、会社で働いていると、嫌なこともあるし、困難なこともある。
人間関係で上手くいかないことも、仕組みが変で仕事が前に進まないこともある。
人並みに、愚痴を言っていたし、同僚と飲んで鬱憤晴らしもしていた。
でも、仕事はいつも楽しかった。
それは多分、いつも仕事は勉強する場!ととらえていたからだと思う。
普通ではめぐり合わないような人間関係のドツボにはまるし、世界に散らばる人々とプロジェクトを進めたり、自分ひとりでは到底扱えない金額を動かしたり、そんなチャンスを与えてくれるのが仕事場だから、それをどんな風に乗り切るのか、自分は思考し、行動し、様々なことを学んでいくのである。
お金をいただいて学ぶのである。
それは、一種人生ゲームみたいな、ドキドキ感もある。
上手くこのゲームを切り抜けられるか。
もちろん仕事に直面している時いつも余裕をもってゲームを楽しんでいるわけではない。
真剣に考えるし、苦しむし、身動きできなくなる時もある。
まわりが気になったり、上司に頭にくることもある。泣きたくなることもある。(実際泣いた。)
生身の自分が、生身体験しているのである。
生身体験だからこそ、学びが多い。
そして、時として、自分を振り返る。
何を学べたのか、どのくらい成長したのか。
また、あらたな仕事を与えられた時、あらかじめ、この仕事を遂行するにあたって、何がチャレンジングで、どういう部分が自分にとって学びなのか、を想定する。
そうすると、仕事があまりつらくないのである。
試験のためにいろいろ勉強するような感覚と似ている。
一年ほど前まで、そんな風に仕事に向き合ってきた。
楽しかったし、多くを学べて、その機会に感謝している。
今は、自営業。
今度は、自分で自分に学びの場を提供していかなくてはならない。