規定14
音は大きくなる。勇敢な魂に危機の時が近づく。水が白色の創造者を害することはなかった。そして、何ものも彼を溺れさせたり、ずぶ濡れにしたりはできなかった。火と炎の危険が今せまり来る。そして、まだかすかであるが、煙が立ち上がるのが見える。平安なる周期を過ごした後に、彼は再び太陽天使に祈らねばならない。
長いな、この規定。
小見出しは四つ。
・センターとプラーナ
・手の使い方
・道の歩み
・センターの目覚め
センターとプラーナ
物質界に近づくほど、魔術師は、そのレベルにかかわらず、より多くの困難を経験する (下p282)
それは、①形態を創造するために、三重の鞘(メンタル・アストラル・エーテル)が、濃密な物質界に接近し、物質様相と接触することで起こる危機、と、②火を用いたり、宇宙のプラーナを用いて働くことに付随する危険、だという。
ここでいう危機が、規定にある「火と炎の危機」。
物質様相との接触によって起こる摩擦の火。火やエネルギーを扱うことへの危険性を指している。
その前の害することはなかった、という「水」は、アストラル、情緒に関係することから来る危機。
これは、アストラル界のところで沢山見てきたね。
熱誠家たちは、
「自分が扱わなければならない火やエネルギーを理解することが極めて重要」
(下p286)なのだそうだ。
ということで、プラーナについての考察に入る。
プラーナの5種類の顕現状態
1. プラーナ:鼻から心臓へと広がり、口と発生、心臓と肺に特に関係している。
2. サマーナ:心臓から太陽叢へと拡がっている。食物、飲食による肉体の滋養に関係する。腹部と特に関係している。
3. アパーナ:太陽叢から足の裏までを統御している。排泄器官、生殖器官に特に関係している。
4. ウパーナ:花と頭頂の間に見られる。脳、花、目と特に関係し、適切に統御されると生命の空気の調整とその正しい捜査を可能にする。
5. ヴィヤーナ:全身に均等に配分されるプラーナ・エネルギーの総和。無数のナディーつまり神経であり、血管、静脈、動脈に特に関係している。
「エーテル体はフォース体つまり活力体であり、濃密な媒体のあらゆる部分に浸透している。それは肉体の背景になるものであり、肉体の真の実質である。」
(下p287)
「プラーナを正しく統御するためには、存在と顕現すべてがエネルギーであり、低位三体がエネルギー体であり、それぞれがより高位のエネルギーのための媒体であり、それ自体がエネルギーの電導体であることを認識する必要がある。」
(下p288)
熱誠家がなすべき三つのこと (下p289-291)
1. プラーナの性質を学ぶ
2. 肉体性質と同一化することなく、魂として生きる
3. 自分が利用し伝達しているエネルギーの他の人々に及ぼす作用を考慮する。
そして、
「仲間とともに生き、考え、話、行動する時に仲間に与えるパーソナリティー「的」な影響を注意深く検討することによって、自分を通して流れるフォースのタイプの性質を学ぶ・・」(下p291)
ことができるという。
「それによって、フォースのタイプ、特質、強さ、速さを理解できるようになる」(下p291)
フォースのタイプ
フォースが発せられる源を理解することで、以下のことがわかるらしい。
1. 自分がどの界層で働いているか。
2. 自分の光線、つまり、魂の光線とパーソナリティーの光線の性質。
(モナドの光線を突き止めることができるのは第三段階のイニシエートだけ)
3. 含まれる特定のタットヴァ。
4. 自分がフォースを伝達しているセンター
これらをわかるためには、フォースのタイプとその他者への影響を自問することだそうな。
第1光線:
・メンタル的な視点を維持していたかどうか?
・発した言葉自分の意志を聞き手に押し付けたいという欲求に駆り立てられていなかったかどうか?
正しく使用している場合:
霊的意志の衝動のもとで話をし、発言は魂の目的と意図と一致し、愛に支配されており、建設的で援助と癒しをもたらす。その時の態度は、無執着。他の人のマインドを束縛したいという欲求はない。
間違って使用している場合:
自我の意志に駆り立てられたり、自分の考えを他の人々に押し付け、彼らの前で輝きたいとか、自分の結論に同意させたいという欲求に駆り立てられて発言するならが、破壊的にもなれば、支配的攻撃的、論争的、強制的、乱暴、苛立たせるものになる。
第2光線:
・グループへの愛、奉仕、同情に基づいているか?
・好かれたいという利己的な欲求、感傷、執着に基づいているか?
第3光線:
・主張は周りくどく、議論は狡猾で分かりにくく、仲間との関係で小細工を使うことがあり、世界中を駆け回ったり、他の人々の生活に口を挟んだり、自分の利己的な関心から管理の手綱をしっかりと掴み、自分が目論んだ目的を進める仕事にすべての人や物を犠牲にすることを厭わない、干渉好きのお節介ものかどうか?
・大計画に協力し、霊的リアリティーの愛ある目的を達成するために、フォースを操作しているか?
そうであれば、極めて活動的で、言葉は真理を伝え、他の人々を救うことにつながる。その言葉は無執着で誠実だから。
フォースの特質 (下p299)
発せられる光線によって決まる。
「フォースのタイプは、生命の様相であり、特質は意識の様相を示しており、この両方が、一つの構成の体現者である実在、つまり、存在の様相になっている。」(下p299)
特質は、その引きつける力に顕著に現れ、タイプより磁力的な様相が多く含まれているという。
環境や人々において、そして言動に対する人々の反応において、自分自身に何を引きつけるかに注目することで、自分が使っているフォースがどのタイプであるかを突き止めることができる、らしい。
タイプの場合は、意志の様相が優勢で、特質には主として欲求の様相が見られる、とのこと。
フォースの強さ (下p299-300)
強さとは、とりわけ、忍耐力、持ちこたえる力、確固としている力、阻止されずに前進する力のこと。
強さには、真の持続性という要素が含まれている。
いかなる形態であれ、それが生命として機能し、活動するかどうかは、その創造者の持続した注目にかかっている。
エネルギーには、破壊的な仕事のためのダイナミックな使い方と、着実な使い方がある。
重要なのは、時間の持続。
フォースの速さ (下p300-301)
速さは、前述の三つに依存しているが、本質的には、時間とは関係はない。
「正しい方向づけ」という言葉に言い換えた方がより正確。
衝動がより正しいものになり、主観的な目的についての理解がより明瞭になるにつれて、フォースの方向づけと衝動は自動的に正しいものになる。正確な方向づけ、正しい方向性、目的についての正確な理解、必要とするフォースのタイプについての認識があれば、瞬時に効果が表れる!!
(すごいな。)
これは、本質的には真理に関係している。
手の使い方
あらゆる種類の秘教的な教えにおいて、手は重要な役割を果たしている。
それは四つの理由があるから。
1. 獲得の象徴 (下p295)
グループを助けるために必要なものだけを掴み、グループの目的のために直ちに手放す。自分のためには何も掴まない。
2. フォースのセンター (下p295-296)
手は、グループワークに基づく取得力を獲得した時、霊的なエネルギーの伝導体になる!!
・治療:手を流れるフォースは、二つの源から二つのエーテル・センター、脾臓センターとハート・センターを経由してもたらされる。
・特定のセンターの刺激:脊髄基底センターと喉センターからもたらされ、適切な言葉と一緒に用いる。
・人を魂と整列させる仕事:太陽叢センター、ハート・センター、眉間のセンターから受け取られたフォースを使う。
・グループワーク:魂から、ヘッドセンター、喉センター、脊柱規定センターを経由して放射されるエネルギーが利用される。
(なんか、格好いい。そのようにフォースを使得るようになり、使い分けできるようになりたいものだ・・・)
3. 剣を使うもの (下p297)
・鋭利な諸刃の剣:弟子が、真実で本当のものを偽りで一時的なものから切り離す識別力
・放棄の剣:弟子が目標達成を妨げると考えるものすべて(主に物質界のもの)に喜んで揮う諸刃の斧。
・霊の剣:弟子が奉仕しているグループの目の前で、グループの進歩の妨げになる障害を弟子の手によって切り倒す武器
(識別。時に、バッサリ、やらなくてはならないこともある・・・。厳しな。)
4. 非利己的に用いられるときの、治療の道具、鍵を回す媒介 (下p298-299)
・治療の道具
「すべてのイニシエートは治療家であり、手のひらを治療に使う。
剣を揮ってきた人々だけがあえて剣を置き、何も持たずに、祝福の手を挙げる。「武装した手」だけが救済の仕事において安全に用いられることができる。
真の治療のフォースは、ハイラーキーと直接的に結びついている人々、もしくはアデプトか進歩した治療家が内界で治療のフォースを用いるときにハイラーキーと間接的に結びついている人々を通してだけ流れることができる。
正しく治療できるようになる前に自分の地位を知るべきである。」(下p298)
(剣を揮ってきた人々だけが、、というところがポイントなのだろう。簡単ではない。)
・鍵を回す媒介
「センターの技術」、奉仕における手の重要性、剣を揮うこと、グループ奉仕において手が果たす四つの役割、これらを学び終えた人々の手だけがイニシエーションの扉の鍵を回すことができる。」(下p299)
これこそまさに、手の秘密、、だな。
規定14 つづく